2017年1月12日(木)22時から放送開始のフジテレビ新ドラマ『嫌われる勇気』。

原作は、2013年12月にダイヤモンド社より出版された書籍、『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』です。

本作は、アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏と、ライター古賀史健氏によって、アドラー心理学がわかりやすく、親しみやすく解説されています。

発売されるやいなや大ヒット、2014年はビジネス書年間ランキング第2位、2015年には第1位に輝きました。

累計発行部数は100万部超え、2015年には舞台化もされた本作。

お隣韓国でも出版され圧倒的な支持を集めるなど、各方面で話題となっています。

そんな話題沸騰中の『嫌われる勇気』は、「アドラー心理学」の考えを基に、自分らしく生きるための方法を紹介した、いわゆる自己啓発本です。

人間の悩みの全ては対人関係に対するものであり、嫌われる勇気を持つことが、幸せな人生につながるという「アドラー心理学」の思想を、現代の私たちの生活に沿った具体例を挙げながら解き明かしていきます。

そもそも「アドラー心理学」とは、19世紀から20世紀にかけて活動したオーストリア出身の心理学者、アルフレッド・アドラーが創始した心理学の体系です。

日本ではあまり馴染みのないアドラーですが、実はフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭とされ、世界的には大変有名な心理学者です。

「アドラー心理学」の最大の特徴は、目的論を主軸にしているという点。

これは、フロイトの解く原因論とは全く逆の立場にある考えです。

トラウマの存在を否定し、過去の原因をさがすのではなく、今の目的を考える、それが「アドラー心理学」なのです。

『嫌われる勇気』では、そんなアドラー心理学の考えが、哲人と青年による対話形式によってまとめられています。

心理学というと難しい印象を受けますが、穏やかな語り口の哲人と、若く情熱的かつ偏屈な青年のテンポの良いやりとりは読みやすく、すんなりと読み進めることができました。

たった二人の登場人物による会話だけで進行する本作は、青年の悩みや哲人の経験談を織り交ぜながら展開されていきますが、小説のようなストーリーはありません。

2015年の舞台化の際には、自己啓発本である原作をサスペンスに仕上げるという、大胆な脚色が行われました。

事故で死んだ娘が実は自殺したのではないかと疑う刑事と、刑事の娘が生前よく会っていたという大学教授という舞台版の人物設定を見るに、テレビドラマ『嫌われる勇気』の刑事モノ設定は、もしかしたら舞台から着想を得たのかもしれませんね。

アドラー心理学の思想を解説した書籍を、刑事ドラマとしてアレンジした連続テレビドラマ『嫌われる勇気』、どんなストーリーになるのか期待大ですね!