フロイト、ユングと並び、心理学の三大巨頭と称されるアフルレッド・アドラーの思想を解説した、大ヒット書籍を原案としたドラマ『嫌われる勇気』。

今回は、気になるドラマの内容について、予想していきたいと思います!

原案である書籍『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラーの教え」』は、いわゆる自己啓発本であり、小説のようにストーリーがあるわけではありません。

登場人物は、アドラーの教えを説く「哲人」と、それに反論する「青年」のたった二人だけ。

二人の対話によってアドラーの思想について理解を深めていくスタイルは、ソクラテスとプラトンのやりとりを彷彿させます。

「世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる」と説く哲学者「哲人」の元に、偏屈で自分に自信がなく、激しい気質の持ち主である「青年」が訪れます。

青年は哲人の言う「人は誰しも幸福になれる」という言葉が受け入れられず、哲人の言葉を論破しようとやってきたのです。

繰り返される哲人との会話のやりとりの中で、青年は「世界はシンプルであり、人生もまた、シンプルである」ということを知り、「わたしが変われば、世界は変わる」ということに気付いていく。

原案である書籍のメインは「アドラー心理学をわかりやすく説くこと」であり、「哲人と青年のやりとり」は、そのための仕掛けでしかありません。

「嫌われる勇気」というタイトルから、自己中心的に無鉄砲に生きることを勧める内容なのではと思われる方もいるかもしれませんが、その根底にあるのは、「自立すること」と「社会と調和して暮らすこと」で、「自分の人生を歩む」という考えです。

その考えをベースに、刑事ドラマとして組み立てたのが、ドラマ『嫌われる勇気』です。

主人公・庵堂蘭子は、数々の難事件を解決してきた敏腕刑事でありながら、他人の意見に左右されずに自分の信じる道を行く、「嫌われる勇気」を持つ女。

そんな蘭子とバディを組むことになった青山年雄は、蘭子とは真逆な性格の持ち主で、他人にどう思われているかを気にする「嫌われたくない男」。

蘭子に振り回される青山に、大学教授であり警視庁コンサルタントとして事件捜査に協力する大文字哲人は、「アドラー心理学」の存在を教えます。

原案での哲人にあたるのが、椎名桔平さん演じる心理学者・大文字哲人、青年にあたるのが、加藤シゲアキさんが演じる、主人公蘭子とコンビを組む刑事・青山年雄でしょう。

香里奈さん演じる主人公・庵堂蘭子は原案でいうところの「アドラー心理学」そのものでしょうか。

原案の哲人は、温和で落ち着いた男性ですが、ドラマの大文字は皮肉屋で毒舌家とのこと。

原案では偏屈で何かと刺々しく喚いていた青年も、ドラマでは自信が持てない新米刑事になっています。

哲人と青年という原案の二人のキャラクターを再構築したのが、ドラマでメインとなる三人の登場人物ということになりそうです。

刑事と大学教授というと、福山雅治さん演じる天才物理学者が次々と事件を解決していく『ガリレオ』シリーズを思い浮かべますが、『嫌われる勇気』で焦点となるのは、難解事件ではなく、事件に臨んでいく蘭子の意識の持ち方、生きる姿勢です。

刑事ドラマとしてのミステリー要素と痛快な勧善懲悪と、「アドラー心理学」の思想をどう絡ませていくのかが大きな見所ですね。

ほぼオリジナルストーリーとして展開されるであろうドラマ『嫌われる勇気』、いったいどんな話が展開されていくのかまったく予想ができませんが、きっと明日を生きるための勇気を与えてくれるドラマになることでしょう。

1月12日(木)22時スタートのフジテレビ系連続ドラマ『嫌われる勇気』、必見です!